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サッカーのディフェンディングとは


メニュ戦術編

 サッカーのディフェンディングとは何でしょう。それは、アタッキング・プレーヤーが、ドリブルやパス、あるいはシュートする時間や、そのためのスペースを制限し、プレーに関する選択の余地を狭めることです。言葉を変えれば、相手に自由にプレーさせないか、一つのプレーしかできないようにすると言ってもいいでしよう。

 チームとしてのディフェンディングが優れているためには、個々のプレーヤーが優れたディフェンダーでなければいけません。

 ディフェンダーに要求されるのは、技術面や戦術面に加えて、集中力、忍耐力、自己鍛練といった精神面での強さも備えているということです。

 フィールドにいる全プレーヤーは、試合中ボールを奪うために相手プレーヤーに向かっていく必要があります。相手プレーヤーのボールを奪いにいく、あるいは突進を止めることをチャレンジといいます。ディフェンダーがボールにチャレンジする理由として、次の3点があげられます。
 


@相手にボールを持ったままターンさせないようにする(練習編へ)

Aディフェンダーの前面でプレーをさせる(練習編へ)

Bワンサイド(一方向)だけにプレーさせる(練習編へ)
 


 ディフェンダーにとって、相手プレーヤーにボールを持ったままターンさせない(前を向かせない)テクニックは非常に大切です。何故なら、いったん相手がボールを持ってターンし、前を向いたら、さらに次の前への展開のチャンスをみすみす与えてしまうことになるからです。それ故、相手にボールを持ったままターンさせるようなディフェンダーは失格だとも言えるのです。

 ディフェンダーの中には、相手プレーヤーの背後から、ただがむしゃらにボールを奪おうとするプレーヤーがいます。しかし、これは意味がありません。むしろ相手に不必要なフリー・キックを与えることになったり、もし相手にうまくかわされたら大きな穴をあけることになります。そういった無理なチャレンジをする場合には、往々にして転倒したり、無駄なスライディング・タックルをしようとしたりします。

 ここで強調しておきたいのですが、ディフェンダーにとっての鉄則は、自分の両足をしっかりと地面につけておくことなのです。たとえ、ほんの一瞬であってもプレーヤーが不必要なジャンプをしたら、次のプレーに対応できるプレーヤーは11人ではなく10人でプレーするのと同じ状態になってしまいます。サッカーのボールは360度どちらにも転がるので、常にそれに対応できるようにしておくべきです。

 ただし、例外はあります。ディフェンダーがボールにチャレンジする際、飛び込んでもよく、有利になる場合があります。

■相手が守備陣をかわしてしまい、ディフェンダーが最後の手段としてスライディング・タックルする場合。

■相手がエンド・ラインやタッチ・ラインのすぐそばにいて、ディフェンダーがボールを外へ出そうとする場合。

 しかし、相手に背後からチャレンジするときには、どちらのケースもめったに起こるとは思えません。

メニュ戦術編


出典 「サッカーの戦術と技術」2 イングランドサッカー協会コーチングブック