
3つのゾーンにあったプレーをする
ゾーンは移動する
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1つ気をつけなければならないのは,図2に示した「3分の1」のゾーン区分は必ずしも固定したものではないということだ。プレーのスタイルにもよるが,たとえば現在のJリーグのようにプレッシャーのきついサッカーでは,3つのゾーンは図4のようにとらえられる。フィールドの長さを105mとすると,図2では各ゾーンが35mになる。これに対して図4では,ペナルティーエリアのラインまで16.5mあるから,(105−16.5×2)÷3=24mということになる。いかにフィールドが「狭く」なっているかわかるだろう。
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図4 コンパクトなゾーン |
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ゾーンをコンパクトにしてスペースを消していく |
また,試合の情勢によって,このゾーンのラインは前後に動く。攻め込んだ状況では3つのゾーンとも前進し,守備ゾーンはハーフラインまで上がるだろう(図5)。逆に攻め込まれた状況では,攻撃ゾーンはハーフラインまで下がってしまう(図6)。
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図5 DFが押し上がったゾーン |
図6 相手DFに押し上げられたゾーン |
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攻め込んだときに守備ラインを押し上げれば、ハーフライン付近でボールを取り返し,攻撃を続けることができる。また,攻め込まれているときにFWが下がりすぎてしまうと,相手の守備ゾーンがどんどん前に出てきてしまい,ますます苦しくなることになる。
そして何よりも大事なのは,プレーが行われているときに,「守備ゾーンーであるのか,「中盤」か,それとも「攻撃ゾーン」なのか,チームの全員が一致した意識をもつことだ。1人の選手が「まだ中盤だ」と考えているときに,別の選手が「攻撃ゾーン」と考えていたら,パスは成功せず,相手にボールを奪われてしまうことになる。
攻撃ゾーンでは,スピードを上げなければならない。それは一瞬の勝負だ。だから「どこでスピードを上げるか」,つまり,「どこから攻撃ゾーンか」という意識が一致しないと,攻撃はけっして成功しない。
練習では,この意識を一致させるよう互いに調整し合わなければならない。
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出典 Jリーグをめざす!サッカー戦術編 編著 横浜マリノス