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パスのスキルの上達法
パスをすること
正確なパスの必要性とは別に、巧みなパスをするのに有効な要素が3つあります。
(自分の意図することを)隠すこと
ディフェンダーは、常に次のプレーを読もうとしているので、アタッカーはその裏をかいて、プレーを読まれないようにしなければいけません。アタッキング・プレーヤーは、これを実現するには自分の意図するものをいつわって、隠さなければいけません。ある方向にパスすると見せかけて、実際には別の方向にパスを送ること。また、ボールをパスすると見せかけて、実際にはパスをせず、ボールをそのままもっていること。そして、ボールをストップさせるふりをして、自然のままに転がすことで、それを実現することができます。このような手だては、次の2つの目的達成のために考えられたものです。
■スペースとパスの角度の両方を、作り出すために。
■ボールをある方向に出すように、ディフェンダーに思わせるため。ディフェンダーにそう思わせたら、違う方向にボールを出します。
ボールを離すタイミング
ボールを離すのが早すぎる場合には、次の2つの理由が考えられます。
■スペースやパスの角度が作られる前にパスをしてしまう。
■チームメートがそのパスをレシーブする用意ができないうちに、パスをしてしまう。
ボールを離すのが逆に遅い場合には、次の3つの理由が考えられます。
■プレーヤーが、パスがまだ続いているのを見ていなかった場合。
■プレーヤーが手間どっていて、ディフェンダーにスペースとパスの角度をふさぐ時間を与えてしまった場合。
■プレーヤーが手間どっていて、チームメートがオフサイド、または、不利なポジションに走った場合。
タイミングよく送られたパスは、パスしたプレーヤーのチームメートを最高に有利なポジションにつかせる一方、ディフェンダーにとっては、最悪のポジションになります。第11図では、X2がボールをもっています。Oはディフェンスについていますが、ディフェンスラインの一番後方です。X1はオーバーラップ・ランをします。ポジション1では、ボールを離すのが早すぎて、X1がパスを受ける用意ができないうちに、パスが送られてしまい、Oの方が先にボールに追いついてしまいます。ポジション3では、ボールを離すのが遅すぎて、X1はオフサイドになってしまいます。ポジション2では、ボールを離すタイミングは最高で、X1は最高のポジションをとることができ、一方、Oのポジションは最悪と言えます。
第12図のaでは、X1が強力なダイレクト・パスをX2に送りました。X2はコントロールできず、スペース作りは失敗に終りました。第12図のbでは、X1のパスは適度のスピードと広い角度で送られ、X2をボールの方に引き寄せることができました。Oはフォローしないので、Oの前にスペースができます。第12図のCでは、X1は同様のパスを送り、X2をボールの方に引き寄せています。今回はOがフォローした結果、Oの後方にスペースができます。
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第11図 |
第12図 |
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出典 「サッカーの戦術と技術」1 イングランドサッカー協会コーチングブック